内向きWebディレクターの仕事の流儀

ストレスまみれ、長時間労働、つまらない仕事など、ストレスフルな仕事環境から抜け出すための仕事の流儀を解説。

仕事ができるようになれば自信がつく・・・わけじゃない

仕事ができるようになれば、何かが変わると思っていた。

何かができるようになれば、自信がつくと思っていた。

周りから評価されれば、価値がある人間だと実感できると思っていた。


でも、、、あんまり変わらなかったかな。


いまはWebマーケティングの会社で、
コンテンツのWebディレクターをやってるんだけど、
その前は派遣の工場勤務でさ(時給800円!!)。
※ちなみに、さらにその前の新卒で入った会社は3ヶ月で退職w

派遣で工場勤務しているときはさ、
ほんとうに「自分は負け犬だな・・・」って思っていて。

こんな、だれでもできる単純作業を毎日毎日、、、
大卒のくせに、こんな底辺の仕事してるなんて、みじめで情けない、、、


そんな感情。

だからこそ、憧れた。


バリバリ仕事をこなすビジネスマンとやらに。

とくにさ、ノーパソをカタカタカターンッッ!!って打ち込む、
Web系のスタイリッシュ(?)な仕事にめちゃくちゃ憧れてて、
そうなれたらいいな、そういう仕事で頑張れたら、
自分は価値のある人間だってふうに、自尊心を感じられるんじゃないかって、

そんなふうに考えていて。


それで、いまの派遣をやめていまの会社に正社員で就職したんだよね。

それからは自分でいうのもなんだけど、めちゃくちゃ働いた。
こんなに頑張れるやつ、そうそういないよね、っていう、
それくらいハードに仕事をこなしていたと思う。

過去の贖罪

なぜ、そんなに仕事に打ち込んでいたのか?
自己犠牲ともいえるくらいの、仕事のこなし方。

それはなぜ・・・?


まぁ、いろんな要因あると思うんだけど、
ひとつは「贖罪」かな。
罪悪感、みたいな。


上のほうでちらっと書いたけど、俺、
新卒で入った会社を3ヶ月で辞めてるのね。
3ヶ月の新人研修が終わって、
「さあ、これから各地の営業所に配属だ!」ってタイミングで
やめたもんだから、仕事らしい仕事はなにもしてないw


次の派遣の工場の仕事も、
まあ言い方あれだけど、どんな人でもできる単純作業だから、
スキルらしいスキルもなにも身についていないわけで。
何も考えずに、部品を組み立て、流す。
それだけ。


だから、
「いままで仕事してこなかった分、今度こそ真面目に頑張らばければ」
っていう、一種の罪悪感みたいなものがあった気がするんだよね。
一生懸命仕事に打ち込むことが、過去の贖罪になるんじゃないかって、
考えていたような(中二病っぽいww)

無価値観の埋め合わせ

そして、もうひとつ、
こっちのほうがより大きいんだけど。

「仕事でバリバリ頑張って認められれば、自分に価値を感じられるはずだ」

っていう、そういう思い込みがあったんだよね。


そもそも、それが派遣から抜け出す理由だったからね。

「自分に自信がないし、なんか苦しい。。。それはきっと、工場なんかで惨めに働いてるからだ。もっと誇りを持てる仕事について、バリバリ働いて成果だして認められれば、自分もきっと価値のある人間に・・・」


そんなふうに思っていて。
それでガムシャラに頑張ってきて。
辛い気持ちも、しんどいと訴える体も、力づくで押し留めて。


実際、最優秀プレイヤー賞も受賞したことがあったし、
昇給も何度かあったし、周りからは「デキる人」だと頼られたし、、、


でも、それでも、、、
何かが根本的に変わったわけじゃ、なかったんだよね。

相変わらず苦しいの。
自分の無価値観ってのは、やっぱり残るのよ。


「おかしいなぁー、なんでだろう?」

「こんなに仕事頑張ってるのに、、、認められてるのに。。。」


そういう違和感を抱えながら、
最近までずっと働いていたんだけど、
やっとわかった、謎がとけた。


「自分の価値を、他人の評価とかに依存して判断してるからじゃん!」


これ。
最近いった働き方のセミナーで、
講師の心理カウンセラーが言ってたんだよね。


「自分の価値は上がらないし、下りもしない」

それを聞いたとき、

「そう、、そうなんだったんだ。」って感じで、
安堵感というか、そういうのに包まれた感覚がして。

「仕事ができるとか、周囲から認められてるとか、関係ないじゃん」
「別に仕事できなくても、頑張らなくても、俺はいまのままで完全体じゃないか」

っていう、そんなふうに思えるようになって。
それから、日頃から感じいた無価値観が、
すぅーっと薄らいでいったんだよね。


評価される恐怖もいくぶん軽減したから、
仕事もすごく速くなったのも嬉しい副作用。

「何があっても、自分の価値は下がらない」

この前提が心のなかにあるかないかだけで、
だいぶ仕事の苦しさというか辛さは軽くなるはず。

別に、信じられる信じらないとかじゃなくて、
「ふーん、そういうもんなのか」
くらいでいいと思います。

気づいたら、勝手に思えるようになりますんで。